寝太さん復活
天気が・・
今日も早朝フライトの予定で、早起きしてコーヒーを飲んでまったりしていると、５時すぎに寝太さんからラインが入ってる。
どうも雨が降ってるらしい。
昨日の天気予報では雨の心配は無かったはず、と思って外に出てみると、残念だが、我が家のあたりでもけっこう降ってるではないか。
膝を痛めてしばらく欠場していた寝太さんが、久々に復活する大変おめでたい日だというのに・・・
しかし、予報ではしばらくすると雨は止みそうだということなので、集合時間を８時にして、天気の様子を見て飛ぶことにした。
8時集合に合わせて７時半頃出発。
吉野川南岸の堤防をエリアに向かって走っていると、バックミラーに見覚えのある車が写っている。寝太号だ。
ということで、定刻にほぼ二人同時にエリア着。
二人で仲良く吹き流しを立ててから、それぞれの準備にかかる。
もう雨の心配は無さそうだ。
エリアのコンディションも一部ぬかるんでいるところがあるが、飛ぶのには全く支障のないレベルだ。
地上は西よりのいい感じの風が吹いているが、上空の風は弱い予報なので、フライトには絶好のコンディションとなる予感。
TO
今日は寝太さんのTOを撮影したかったので、先にTOしてもらう。
というか、寝太さんも先に飛ぶ気満々だったけどね。
寝太さんはちょうど三ヵ月ぶりのフライトになる。
これは、いつも以上になかなか飛ばないと思われるので、その様子を動画に撮ってディスってやろう。と思いながらビデオ撮影していたのに、どうしたことか今日は一切ためらうことなく、すんなりと飛んでいってしまった。ちょっと拍子抜け。
やれば出来るじゃないか寝太さん。これからもその調子でお願いしますよ。
続いて私も大空へ。上がって、キャノピーチェック。アクセルラインを付けて、さあどこへ行こうかな、と飛んでいると後ろからなんだかおかしな音が・・・
パタパタパタ、とペラに貼ってあるテープがはがれた時のような音がしてる。
しかし、私のペラにはテープなんて貼ってないし、いったい何の音だろう？？
エンジンを回すと音がして、スローにすると音は消える。
さすがに、このまま飛ぶのは気持ち悪いので、めんどうだが、一度降りてチェックすることにした。
寝太さんに無線でその旨を伝え、旋回しながらエンジンをアイドリングにして着陸態勢に入る。
アプローチで、ちょっとショート気味だったのでエンジンを回してみると、あれ、パタパタ音がしない。直ってる。
ということで急遽着陸を取りやめ、飛行続行となった。ラッキー、よかった〜
（何の音だったのか原因は分からず。）
寝太さんから「板東行く？」と誘ってもらったが、最近、板東方面ばっかり飛んでるし、主任から、日曜日は仕事してるので飛んで来て。と誘われていたこともあり、まずは真面目に仕事をしている主任を激励に行くことにした。
阿波市役所
阿波市役所までは、エリアから7ｋｍほどなので、あっという間に到着した。
今回で２度目の訪問だ。
周囲には住宅もあるので、遠慮して高度は高めで飛ぶ。
さすがに主任の姿は見れないわな。と思いながら上空を飛んでいると、建物の裏のあたりで主任らしき人物が何か白っぽい物を振っているのが見えた。
ちょうどいいタイミングで到着出来たようだ。上空から、手を振って応えておいた。下から見えたかな？
主任への義理は果たせたので、次の目的地はどうしようか。ということで、寝太さんに「山越えして海に出よう」と提案するも、「上昇するのは寒いから嫌」とつれない返事。
上空は安定しているし、このまま帰るのはもったいない。それならばと、ここからそう遠くない城王山に久しぶりに行ってみることにした。
なんてことない山なのだが「城王山」という名前が気に入っているのだ。
城王山
こういうこともあろうかと、GPSのウエイポイントに城王山をセットしてきた。
使っているのは安物のGPSだが、目的地をセットすると、目的地までの方向と直線距離が表示される。車ならあまり役に立たないだろうが、空を飛ぶパラなら、これだけのナビ機能で十分だ。
まぁ、GPSに誘導してもらわなくても、城王山には余裕で行けるのだが、機能を使うのが嬉しい自己満足の世界だ。
数年前に一度飛んできたことがあり、今日で二回目の城王山訪問になる。
不時着できそうな場所は少ない。
山間部に入ってもまだ十分な高度に達しておらず、不時着を考えると少々不安だ。
エンジンを吹かし気味にして上昇を急ぎ、数年ぶりに無事城王山を制覇した。
制覇というほどのものではないが、「城王山制覇」って何となく漢字の並びがかっこいいので使ってみた。
阿波富士とも呼ばれている城王山の山頂は分かりやすい。
残念ながら頂上の真上は通過出来なかった。真上通過は難しい。
次の目的地は私の独断で大山に決定。
寝太さんには目的地を告げずに飛び続ける。付いて来いよ〜。
大山
大山もウエイポイントにセットしてあるので、目的地にセットする。
大山の山頂は、どのあたりかよく分からないので、今度は役に立ちそうだ。
河川敷には戻らず、高度を上げながら、山のすそ野を通って大山に向かうことにする。
Ｊクラッシックゴルフ場の北側を飛ぶ。
今日は、手袋以外は秋バージョンで飛んでみたが、まだ地上は暑いので悩むところ。
寝太さんは、勝手に反転して帰るようなこともせず、文句も言わず付いてきているようだ。
今日は秋装備で飛んだのだが、高度1000ｍを越えると15度くらいになりかなり寒い。
特に手袋が夏用の物だったので、上空では手がけっこう厳しかった。
地上はまだまだ暑いし、装備に悩むなぁ。
一年中同じ手袋で、真冬の氷点下でも 軍手で飛べる、耐寒性能抜群の主任の手がうらやましい。
上空から見たらどこが山頂か全くわからないが、GPSによると大山山頂付近に到着したようだ。
吉野川エリアからはかなり近い山なのだが、10年近く飛んでいて初めて来た。
エリアから一直線に飛んでくると、上昇が間に合わないというのが、来たことが無い理由の一つかな？ 来ても何もない、というのが最大の理由なのだが・・・
大山の山頂付近から瀬戸内海を眺めると、海がかなり近くに見える。
現在、私の、エリアから海に出るルートは、卯辰峠、大坂峠、鵜田尾峠の３つなのだが、今後、大山越えも加えておこう。
鉄塔の所が頂上ではない。そのだいぶ手前に頂上があるようだ。
今日は、城王山に行かず、寝太さんの意向は無視して、「大山〜海」のコースにしとけばよかったかな。
寒いと言いながら、結局、寝太さんも十分山越え出来る1200〜1300ｍくらいの高度まで上昇していたのにな。
しかし、今日はここまでにしておこう。すでに１時間以上飛んでるし、今から海まで行くには燃料が心配だし、寒いし、と行かない理由を見つけて今日のところは断念する。
次は寝太さんをだましてでも山越えするぞ。
無事、大山山頂もクリアしたので、エリアに帰ることにする。
帰路にあるシェフ宅上空を飛んでエリアまで一直線だ。
LD
シェフ宅上空からは、ほぼアイドリング降下でエリア上空へ到着。
まだまだ高度が高いので、久しぶりにスパイラルで降下で高度処理をする。
ひさしぶりのGに耐えかねて、かなり控えめなスパイラル降下に終わってしまった。
エリアはいい風が吹いていたので楽勝でLD。今日も気分よくフライトを締めくくることが出来た。
続いて注目の、膝の不調を抱えた寝太さんのLDだ。
膝を意識してか、かなり速度を落としてゆったりと見事にソフトランディング・・・
に見えたのだが、着地と同時に両膝カックンで土下座してしまった。
かなり膝の具合が悪そうだ。
いい土下座動画が取れたので満足して片付けていたのだが、しばらくして、ふと寝太さんを見ると、まだ座り込んでもがいている。
これはまずい、骨折でもしてしまったのか？救急車を要請する緊急事態発生か？とあわてて寝太さんのもとに駆け寄ると、たんにユニットの重さに負けて立ち上がれないだけらしい。
一安心して、後ろからユニットを持ち上げ、立たせてあげて介護完了。
手間のかかるじじいになってしまったなぁ。
しかし、今日は驚いてしまい、もがいている寝太さんを撮影できなかったのが残念でした。
でも、これからもチャンスはあるはずだ。
今日は8時集合で１０時頃まで飛んだのだが、絶好のフライト日和で、終始安定していて楽しく飛ぶことが出来た。
これから日の出も遅くなるし、無理して早朝に集合しなくてもよくないかな？？
まぁ、じじい達は早起きなので、早朝フライトでも無理はしてないのだが・・
本日の飛行ルート
※PT吉野川は、徳島県のモーターパラグライダー愛好者のクラブです。
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