今年2回目のフライト。(3月中旬でまだ2回目(-_-;))
今日も寝太さんと飛ぶことになっている。
今日の風は、地上、上空とも弱めの予報で、上空1000mあたりで風速1~2mと絶好のコンディションのようだ。
この時期にしては気温も高く、早朝、出発準備をしていても寒さは感じない。
7時頃にエリア着。
吹き流しがいつもの場所に3本、寝太さんはすでに到着している。
エリアはTOにおあつらえ向きのいい風が吹いているようだ。
しかし、私には不安要素がある。
先日、自転車で転倒し、肩を強打してしまった。
肩を上げるとかなり痛いので、今週末は飛ぶのをやめておこう。と思っていたのだが、寝太さんが飛びに行くというので、無理してエリアに来たのだ。
それなのに寝太さんはというと
「今日は飛ぶ気が無かったのだが、風が良さそうなので飛ぶことにした。でも、1回失敗したらもうやめる」などとほざいている。
寝太さんからTO
これは一人フライトになる可能性が高いなぁ。と思いながら寝太さんのTOを見守っていた。
しかし、TOにかかると寝太さんが根性を見せる。
立ち上げ直後、大きく左に傾いたのだが、右に左にと修正しまくって、クラッシュしてもおかしくない状態から立て直し、見事に飛んで行ってしまった。
やるなぁ寝太さん。
「良かった。これで一人フライトにならずにすんだ」
などと偉そうに、上から目線で考えていたのだが・・・
実際は、一人フライトの心配をしなければいけなかったのは寝太さんのほうで、私がTOを失敗しまくるのだ。
(肩が痛かったから。なんて言い訳はしない)←してる
しかも
・膝が悪いのを忘れて、ユニットを背負ったまま地面に座り込んでしまい、立ち上がれなくなった。
・ユニットを背負い、さあ飛ぶぞとエンジンをかけようとして、エンジンが冷えてしまいかからず、ユニット下ろして暖機運転からやり直し。
などもやらかして、結局、1時間くらい寝太さんを上空で待たせることになってしまった。
4回目に、なんとか上がれて一安心。
暖かくなったせいか、大汗をかいてしまい、上着のフリースインナーと防寒ズボンを脱いで飛ぶことになってしまった。
上がってしまえばこっちのもの。
風も良さげなので、どこにでも飛んでいけそうだ。
ということで、ドイツ館方面に飛んでいくことになった。
寝太さんは、低空の西風に乗って飛んでいる。
低空は陸風が吹いて西の風だが、300mも上がると、東の風に変わる。
私は、高度を上げすぎてしまい寝太さんに抜かれてしまったので、高度を落として寝太さんを追いかける。
第十堰で変針して、北東に向いて飛び続けるが、今日はどこを飛んでもほとんど揺れずに快適だ。
黄砂の影響か、霞んでいて眺めはイマイチだが、やはり飛ぶのは楽しい。
順調に飛び続け、ドイツ館まであと少しというところまで来たのだが、残念ながらここで揺れ始めた。
北の風なので、北にある山に近づくと揺れるようだ。
揺れを我慢して飛ぶほどドイツ館にこだわっているわけでは無いので、即Uターンして帰路に就く。
後から来ていた寝太さんに「このあたり揺れるよ~」と無線を入れると、寝太さんも即Uターンしていた。
山を離れたら揺れは収まり、また快適飛行に戻った。
今日はもう帰ろう。
今日は、この時期にしては薄着で飛んでいるのだが、気温が10度以上あるので問題は無い。
今季はもう電熱手袋の出番はないかもしれない。
少し寄り道をして、知り合いのお宅を訪問してから、再び来たルートで吉野川を目指す。
このまま順調にエリアまで・・と思っていたのだが、第十堰まで帰って来たあたりで、エンジンの調子が悪くなってきた。
時々不正爆発が起きるのだ。
暖かくなったので、燃調が変わって、少し濃くなったのかな?と思っていたら、だんだんひどくなり、回転が上がらなくなってきた。
これは不時着しかなさそうだと覚悟を決め不時着場所を探していると、時々6000~7000回転くらいまで復活する。
これならエリアまで帰れるかもしれないと期待して飛び続ける。
しかし、状況はだんだん悪くなる。スロットルを煽っても、息つきするだけで、ほとんど回転が上がらなくなってきた。
騙し騙し潜水橋を越えたあたりまで飛んできたが、このあたりではアイドリングを続けるのが精いっぱいの感じだ。
これではエリアまで飛べるはずもないと判断し、潜水橋エリアに不時着することを決断した。
Uターンして潜水橋エリアに向かう。
万一、届かなくても吉野川は広いので、どこでも降りることは出来るだろう。
寝太さんに無線で不時着を伝え、迎えをお願いしたところで
ついにエンジンが停止してしまった。
エンジン停止
まぁ、アイドリングもエンジン停止も大して状況は変わらない。
まだ潜水橋エリアは無人で、当然吹き流しは立っていない。
風向きが心配だが、まだ陸風が吹いていることに期待しよう。
地上の風の強さが全く分からないので、少し高めで進入して、エリアの端で高度処理する必要がありそうだ。
一度、潜水橋エリアを通り過ぎ、Uターンしてからアプローチ。
だんだんと不時着地点が近づき、高度が下がってくる。
GPSを見ると速度は40km/h弱くらい出ている。
あまり風は吹いていないようだ。
けっこう伸びる。
高すぎるので、左右に振って高度処理を行いながら、エリアの端を通過。
そしてエリア北側に無事LD。
あとは、寝太さんの迎えを待つだけだ。
日陰に避難してスマホで時間を潰しながら、待つ。待つ。待つ・・・・
遅い。遅い。遅いぞ。
かなりの時間待って、やっと寝太さんが迎えに来てくれた。
あわててLDして場外に降りてしまい、キャノピー回収に手間取っていたそうだ。
不幸は連鎖するなぁ。
しかも、回収はまだ出来てなくて、時間がかかりそうなので先に迎えに来てくれたという。
キャノピー回収
エリアに帰って二人で回収作業開始。
しかし、ほとんどのラインがイバラに絡まっていて、なかなか難儀だ。
寝太さんは剪定ハサミ、私は鎌を使ってイバラを切ってラインを外していく。
私の作業の様子が乱暴に見えたのか
寝太さんが「ラインを切らないよう気を付けてくれよ」とおっしゃる。
ヤバい、集中してないのがバレてると思いながら
「ちゃんと注意してやってるぞ」と返しておいた。
しばらく作業を続けていると
寝太さんから「あっ やってもた」という叫び声が・・・
集中力の無くなった寝太さんが、剪定バサミでラインをスパッと切ってしまいましたとさ。
めでたし、めでたし
※PT吉野川は、徳島県のモーターパラグライダー愛好者のクラブです。
#モーターパラグライダー
#モーパラ
#パラグライダー
#徳島
#徳島県吉野川市