今日は少し早めに出発し、6時にエリア着。
エリアは、そろそろ草刈しないといけないくらい草が伸びている。
そして、この時期になると、もう早朝とは呼べないくらい太陽が昇っている。
いつも早い寝太さんだが、珍しく今日はまだ来ていないようだ。
吹き流しを2本立て、ユニットを組み立てた頃、寝太さんが到着した。
今日も足の状態が良くないので、先に飛ばせてもらうつもりだ。
失敗したら寝太さんに広げ直してもらう作戦なのだ。
前回の教訓を生かし、TOでは、前傾姿勢は控えめにして、エンジンは早めに回して足をカバーすることにしよう。
寝太さんが見守る中、TOにかかる。
あまり力まず、エンジンの力を借りて立ち上げる。
キャノピーは真っすぐ上がったようだ。
8割ほど上がったところで、エンジン全開。
エンジンは気分よく吹き上がる。
あとは、エンジンパワーに押されるがままに足を動かす。
よし、足は大丈夫だ。飛べそうだ。
そして、そのまま走り切って、無事上がることができた。
TOの時刻は、6時30分。
ほぼ予定通りのTOとなった。
上がったものの、高度300mあたりまでは西の風が強く、速度が20km/h弱しか出ない。
高度を上げていくと、西風は収まってくるが、今度は南の風になってくる。
さて、この風だと、どこに行けるかな。
前回は揺れまくったが、今日は全然揺れないので、どこか飛んでいきたい。
今日の風の具合なら、高度を上げて西に飛び、高度を下げて帰ってくるというパターンがいいようだが、私は西に飛ぶのはあまり好きではない。
西コースは、不時着場所が豊富で安心して飛べるのだが、あまり景色に変化が無く退屈なのだ。
やはり、いつものドイツ館か?
まてよ、久しぶりに海が見たいなぁ。
そうだ、大坂峠越はどうだろう。
高度を上げたら南の風になるので帰りが心配だが、もっと高度を上げれば風向が変わるかもしれない。
寝太さんに無線で提案すると。「OK」の返信。
後から飛んだ寝太さんとはまだかなり高度差があるが、上下に分かれ、2機で大坂峠を目指して飛んで行く。
体重の軽い寝太さんは上昇速度が速いので、すぐ追いついてくるだろう。
風が変わることを期待しながら、どんどんと高度を上げていく。
大坂峠越は、不時着の事を考えると1000m以上の高度が必要だ。
しかし、残念ながら、高度を上げるとさらに南の風が強くなってきた。
高度1000mあたりで、北向きの速度が60km/h以上出ている。
ということは、私の機体だと、帰りは20km/h少々しか出ない計算になる。
最新の速い機体が羨ましい。
帰路20km/hでは心配だが、まぁ、何とかなるだろう。
どの高度でも全く揺れず安定しているし、行こう。行ってしまおう。
最悪、帰れなくなったら、田んぼにでも降りて、主任に迎えに来てもらえばいい。
高度を上げていくと、寒さが堪えだした。
今日はかなり薄着で飛んでしまったのだ。
クールビズには少し早かったようだ。
下はズボンだけで、上はTシャツの上に上着のみ。手袋は春夏用。靴も春夏用だ。
寝太さんは完全冬装備で、ドライスーツを着ているというのに・・
気温は15度くらいあるのだが、常時10m/sの風にさらされているので体感は気温以上に寒いのだ。
それでも、行きは追い風に乗って順調に峠を越えることが出来た。
少し霞んでいるのが残念だが、ここからの眺めは、いつ見ても素晴らしい。
海の上まで出てから、高度1200mあたりで旋回して、景色を十二分に楽しんだ。
来てよかった。
ふと気になって寝太さんの姿を探すが、見当たらない。
やはり、山越えは諦めたようだ。
寝太さんの機体だと、帰りは10~15km/hしか出ないだろうから仕方ない。
十分楽しんだので、そろそろ引き返そう。
寒いし・・・。燃料も心配だし・・・
帰路の山越えは、我慢のみ。
高度1200mで20km/h程度の速度なので、スピード感が全く無い。
そんな中、ひたすら一人で飛び続ける。
全く揺れないのが救いだ。
やっとの思いで山間を抜け、ほっと一息。
あとはエリアまで高度を落としながら一直線に飛ぶだけだ。
高度を落としていくと、速度も気温も上がってくる。
大坂峠から一直線にエリアまで飛ぶと、必ずシェフ宅上空を飛ぶことになる。
(帰りだが)行きがけの駄賃で、久しぶりにシェフ宅に高高度爆撃を敢行した。
高度500mあたりでは、東の風になっており、フォローの風に乗って一気にエリアに帰ってきた。
先にエリアに到着した寝太さんからLD。
続いて私がLD。
今日は風もよく、二人ともまずまずのLDで締めくくることが出来た。
9時前にはエリアを後にした。(早い)
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