徳島PT吉野川の記録by副長

PT吉野川は、モーターパラグライダーで楽しく空を飛ぶ為に結成されたクラブです。興味のある方はぜひ見学にいらして下さい。 徳島県吉野川市の河川敷で飛んでます。

関節ねずみ 手術

関節ネズミ

関節内遊離体とは、けがや病気により関節軟骨やその下の骨(軟骨下骨)の一部が剥がれ、膝や肘などの関節内を移動するようになった骨軟骨片(かけら)のことを指します。関節内を動き回る関節内遊離体は、俗に「関節ネズミ」とも呼ばれています。

ということだ。

ついに手術

10年以上膝の調子が悪く、だましだまし生活していたのだが、年末あたりからかなり悪化して、日常生活にも支障が出てきた。

歩行時に少し膝がぶれたりすると激痛が走ったり、膝関節内にネズミが入り込んで、膝が真っすぐ伸ばせなくなってしまった。

さすがにこれは限界だ。ということで、今回、ついに手術を決断したのだ。

 

変形性膝関節症予備軍で、将来は人工膝関節になるかも・・・との診断だったが、今の痛みの主な原因は関節ネズミなので、それを取り除く手術を受けることにした。

膝に数か所穴を開け、そこから内視鏡を入れて、骨のかけらを取り除くというものだ。

赤〇で囲んだ部分が関節ネズミ

残念ながら膝の裏にあるネズミは、組織の中に入り込んでいるので取れないらしい。

 

6月2日(木)

入院

13時までに受付するようにとのことだったので、少し早めの12時45分頃に病院に到着。

今のご時世、入院する患者は全員コロナの簡易検査を受けなければならないようだ。

鼻の奥深くまで綿棒を突っ込まれ検体を採取。

なかなか気持ち悪い。

検査結果が出るまでに1時間ほどかかるそうなので、その間にMRIを撮ることになった。

病院では待たされるのが当たり前、ということで、MRI撮影を終え、入院手続きをして、病室に入ったのは夕方になってしまった。

病室は4人部屋だが、8階の窓側なので、なかなか見晴らしがいい。

良く言えばホテルの部屋のようだ。

しかし、明日手術が控えているので、気分は⤵

これからの入院生活に備え、パソコンをセットしておく。

ここの病院の入院病棟は無料でwi-fiが使えるのだ。

 

18時に夕食。

あまり大したメニューではなかったが、明日は終日絶食なので、ありがたく完食した。

手術

6月3日 (金)

緊張と他の人のイビキでほとんど寝られず朝を向かえる。

昨日の夕食から絶食。朝6時以降は水分の摂取も禁止だ。

8時過ぎに妻が付き添いに来てくれる。

9時から手術なので、8時45分までには着替えておくようにと言われ、手術用の下着と寝間着を渡される。下着はペラペラの紙製なので、手術室で尿道カテーテルを入れて紙おむつに代える時には破って捨ててしまうのだろう。

紙おむつとは情けない限りだが、仕方ない。( ノД`)シクシク…

手術室で必要になる、紙おむつ、バスタオル、術後に着替える寝間着を看護師さんに預ける。

8時45分、名前と手術する場所を確認。右足にマジックで〇印が書かれる。

まだ「マジックで印」というアナログに勝るものは無いのだろうか?

そして、いよいよ手術室へ。

今は余裕で歩けるのだが、手術室には、病室のベッドに寝たまま運ばれていく。

いままで手術らしい手術なんて受けたことが無いので、全身麻酔というだけで緊張はピークに・・・。

手術室に入る前、緊張してるように見えた為か、看護師さんが話しかけてくれる。

「昨夜は寝れましたか?」と聞いてくれたので「緊張でほとんど寝てません」と正直に答えておいた。

手術室に入って、ベッドから手術台には自力で移った。

名前と手術の場所を再度確認。マジックの印も再確認。

点滴用の針を左腕に刺すとき、太い針なので少し痛いですよ。と言われたが、それほど痛くはなかった。

「麻酔入れていきます」との声。

 

どんなふうに麻酔が効いてくるのかな?と思っていたら、知らない間に手術が終わって病室に帰っていた。

時刻は12時半。3時間以上かかっている。

予定は2時間くらいと聞いていたので、かなり時間オーバーだが、全く意識が無いので麻酔開始から病室に帰ってくるまでの時間が一瞬で過ぎた感覚だ。

ネット情報によると、下半身のみの麻酔で手術を行う病院もあるようだ。

しかし、意識がある中で、3時間以上の手術を受けるのはかなり厳しい気がする。

全身麻酔で正解だったのかもしれないなぁ。なんたって寝てたら終わるのだから。

 

取り出したネズミは全部で大小9個もあった。大きいのは歯くらいの大きさだったらしい。

内視鏡だけでは取り切れなかったネズミは切開して取りだしたそうだ。

 

手術の後、覚醒してから外すと聞いていた気管に入れた管を外した記憶も、術後に撮ったレントゲンの記憶もない。

病室に帰って妻と話をしたのだが、その記憶も半分くらいしかない。

おそるべし、全身麻酔

付き添いは覚醒後15分間 というルールらしいので、15分後に妻は帰ってしまった。

 

15時前には酸素マスクが外れたが、左手に点滴、尿道カテーテル、右膝にドレンの管、両足には血栓防止の装具、という具合なので、かなり動きが制限される。

することが無いので、パソコンで無料の映画を見て時間を潰す。

右手だけはフリーなので助かる。

幸い、手術の後の傷は痛くない。

しかし、手術中、同じ姿勢でいたのが原因なのか分からないが背中が痛い。

 

看護師さんにクッションを借りて背中にあててみるがなかなかうまくいかない。

クッションを右、左と動かしまわって、長い長い夜を過ごしていくことになる。

一番の恐怖はトイレ(大)に行きたくなること。

動けないので、ベッドの上で済ませるしかないのだ。

これだけは避けたい。

※幸いなことに、その兆候が無いまま朝を向かえることが出来た。

 

4日(土)

少しウトウトすることは出来たが、背中が痛くあまり寝れなかった。

傷は動かさなければ全く痛みが無いので助かる。

朝になると、背中の痛みは、知らない間に無くなっていた。

8時に朝食が出た。久しぶりの食事だ。ありがたく完食。

しかし、牛乳は飲まずに置いた。

久しぶりの食事だ

午前中にベッドから降りることが出来ると聞いているが、いつ頃かはっきり分からないので、トイレが恐怖なのだ。

 

8時過ぎに、医者が来て手術の説明をしてくれ、膝に繋がっていたドレンを外してくれた。

9時半頃には、看護師さんが体を拭いてくれて、尿道カテーテルも抜いてくれた。

(実はこれを抜く時が今回の入院で一番痛かった。)

おむつから普通のパンツに履き替える。

幸い、おむつは本来の用途で使わずに済んだ。

あとは左手に刺さっている点滴だけだ。

この段階で、歩いてトイレに行くことが許される。

ただし、立ち上がる時は必ず看護師さんを呼ぶように言われた。

 

こっそり立ち上がる練習をしてみようと試してみたが、手術した右膝が痛くて立てなかった。

トイレに行きたくなるまで無理せずおとなしくしていよう。

熱が38度近くまで上がったので、ロキソニンを服用して解熱。

熱には弱い私だが、手術の後の発熱のためか、あまりしんどくない。

コロナワクチンによる37度の発熱のほうがきつかった。

昼飯は完食。

14時頃に点滴が終了。管がすべて抜けて気分が良い。

 

リハビリ担当の人がきてくれた。

ベッドから降りる時が痛かったが、楽な降り方を教えてもらい、無事立つことが出来た。

歩くのは歩行器を使うので、それほど痛くない。

歩行器の練習をするついでにトイレに行った。

トイレの恐怖が無くなったのは、なによりうれしい。

歩く方が血行が良くなり治りも早いということなので、8階の廊下を歩行器を使って歩き回った。

夕方には、1階のコンビニまで行くことも出来るようになった。

 

5日(日)

手術した右足は自由に動かせないが、それでも管が取れたので寝やすい。

同室の人のイビキが気になったが、7時間くらい寝ることが出来た。

昼頃、洗髪してもらった。頭がかゆくなっていたので、ありがたい。

給湯室のお湯でタオルを湿らせて、髭剃りをして体を拭いた。

 

一日一回30分のリハビリ以外は治療行為など一切なく、ヒマで仕方がない。

アマゾンプライムビデオで時間を潰し、飽きたら歩行器で歩き回るか、デイルームで他の入院患者と雑談する、というのが今の仕事だ。

病室は21時に消灯になってしまうのだが、日ごろから早寝の習慣がある私は全く苦痛ではない。

それどころか、消灯を待ちきれず寝てしまったことさえある。

就寝時に困ることは、トイレが近いこと。

夜中に3回トイレに起きたこともあるが、足が痛く、ベッドから降りるのが苦痛だった。

 

6日(月)

包帯が取れた。

まだ腫れが引いていないようなので氷で冷やす。

 

7日(火)

4時半起床

今日もヒマな一日が始まる。

映画を観るのも飽きてきた。

リハビリで膝を曲げる練習をするのだが、90度くらいしか曲がらない。

 

8日(水)

リハビリのとき、マシンを使って筋トレをやらせてもらった。

エクステンションをやってみたが、右足は痛くて無負荷で1ミリも伸ばせなかった。

自分でシャンプーをした。まだシャワーの許可が出ないが、シャンプーだけでも気分転換になる。

 

9日(木)

膝は120度くらい曲がるようになった。

8Fのみ 歩行器無しでの歩行許可が出た。

歩行器無で歩くのは転倒しないか不安だったが、すぐに慣れた。

今日も自分でシャンプーをした。

 

10日(金)

病院内、歩行器無しでOKとの許可がでた。

シャワーの許可も出たので、さっそく行ってきた。

介護の方の監視の元でのシャワーだが、8日ぶりのシャワーは気持ちよかった。

月曜日10時に退院が決まった

 

11日(土)

土日はリハビリが休みなので、自分で、膝曲げ、ストレッチ、筋トレなどを行う。

今日もシャワーを使った。

単独でのシャワーなので、思う存分浴びて、髭剃りもした。

 

12日(日)

今日もシャワーを浴びる。

自力リハビリのほかは、プライムビデオを見るか、デイルームでおっさん同士の雑談だ。

 

膝の曲がり具合 

かかととふとももの距離が25cmくらいまで曲がるようになった。

毎日、少しずつだが曲がるようになっている。

退院

13日(月)

朝一で軽く診察を受ける。

退院も問題ないようだ。

貼ってあるシールみたいなものがはがれて、絆創膏だけになった。

この絆創膏みたいなもの、自然にはがれる迄そのままにしておくそうだ。

手術したのに、抜糸も消毒も無く、痛い思いしなくて済んでラッキー。

9時から30分ほどリハビリを受る。

9時半ころ妻が迎えに来てくれ、10時頃、めでたく退院となった。

 

ぐうたら生活してたので、太っただろうなと思っていたが、帰宅して計ってみると、4Kgも体重が減っていた。

病院食が健康的だったためか・・・筋肉が落ちたのか・・・

夜、犬と一緒に2kmほど散歩することができた。

 

膝の曲がり具合 

かかととふとももの距離 15cmくらい。

退院後

22日(水)手術から19日

階段を下りる時に痛みがある。

 

膝の曲がり具合

かかとがふとももに付いた。

しかし正座はまだ無理。

 

25日(土)

相変わらず階段を降りるときには痛みがあるが

少し無理すれば、正座が出来るようになった。

 

28日(火)

絆創膏がとれた(とった)

傷を初めて見たのだが、かなり切開してるようだ。

内視鏡なんて使ってないんちゃう?

汚い足ですみません

R4.8.27

 

まだ全力では走れない。

いつが来たら飛べるようになるのだろうか?