フライト記録 ラインが切れた R3.10.3
今日は7時過ぎにエリア着。
いつもより少し遅めだが、日の出も遅くなってきたので、今はこれくらいがちょうどいい時間だろう。
エリアにはいつもの寝太さんと、見慣れない車が1台。
誰かな?と思ったら、隣のエリアの方が早朝にもかかわらず訪問してくれていた。
ありがとうございます。
しかしエリアは予報に反して風が強い。
天気予報では西の風1〜2m/s。
出発時の自宅周辺は無風状態だったので、今日は絶好の条件に違いない。と期待して来たのだが、残念ながらエリアは強風だ。
このエリア、予報と違うことがよくあるのだ。
聞くところによると、逆に予報が強風でも、飛べるくらいの風の時もあるらしいのだが、予報が強風だと最初から諦めてエリアに来ないので、そのあたりはよく分からない。
無理すれば飛べないことも無いくらいの風だが、飛んでもホバリング状態で、どこにも行けないだろうから飛ぶ気になれない。
しょうがないので3名で雑談モードに突入する。
今までの経験上、このような状況になると寝太さんはまず飛ばないだろうから、今日は飛ばずに雑談だけで帰ることになるのかな。と思っていたところへ、スダチさんが降臨。
スダチさんは到着するなり、ユニットを下ろしはじめ、飛ぶ気満々だ。
強風なんて関係なし。といった感じだ。
そして、ユニットを下ろすとすぐキャノピーを広げ始めた。
すると、スダチさんの準備に合わせるように、風が弱まってきた。
さすが「神風」のスダチさんだ。
こうなると私も飛ばずにはいられない。
急いでユニットを下ろし準備を始める。
スダチさんとフライト
スダチさんは準備を終えると、あっという間に飛んで行ってしまった。
「一緒に飛ぼう」と寝太さんを誘うも、予想した通り「やる気が無くなった」とつれない返事。
しょうがないので、スダチさんを追って一人でTO。
いい風になっていたので、楽勝で上がることが出来た。
エリアでは時々顔を合わせていたが、スダチさんと飛ぶのって何年振りだろう?
3〜4年ぶりくらいかな?いやもっとかな?
高度300mあたりまでは西寄りの風だが、400mまで上がると弱い東の風に変わる。
これなら、どっちに向いても飛んで行けそうだ。
寝太さんも飛んだらよかったのに。
コーナンへ行こう♬
これといった目的も無く、北へ飛んだり南へ飛んだりフラフラ飛び続けていると、寝太さんから「#$%&¥する為にコーナン鴨島店に来た」と無線が入った。
どうやら我々に無断でエリアを去って、#$%&¥する為に行ってしまったようだ。
阿波麻植大橋のあたりまで飛んできていたので、ちょうどエリアへの帰り道だ。
これは行くしかないだろう。
行っても何もないのは分かっているのだが、この状況になるとついつい向かってしまう。
コーナン鴨島店上空に到着するが、当然、私が来たことには気が付いて無いだろう。
パラの音を聞かせたいが、さすがにこの辺りでの低空飛行はまずいので、そこそこの高度まで落としてで我慢。
寝太さんの車らしき軽バンは発見できたが、外に出てくる気配は無いし、住宅があるこのあたりを、これ以上飛び回ることも出来ない。ということで、残念だがエリアに帰ることにする。
低空は西風のようなので、高度を落として追い風に乗って帰ろうかとも思ったが、今の高度は安定してるので、少し向かい風になるが、慌てることなく、そのまま高度を落とさずに帰ってきた。
エリア付近に到着したときの高度は約250m。
少し高いので、スパイラルで高度処理をすることにした。
危なかった~
左旋回で、心地よい?Gを感じながら、くるくると回って高度を落としていく。
そろそろ止めようか、と思って、左ブレークを緩め、右ブレークを少し引いたか引かないかくらいの時、一気に回転が止まり、グラッとキャノピーが大きく逆方向に傾いてしまった。
あわてて左ブレークを引いて立て直し、キャノピーを確認すると、あきらかに右側が変形している。
どこかのラインが切れたようだ。
そして恐ろしかったのは、右ブレークに、ほとんどテンションが無くなっていることだ。
これはラインが切れただけでは無く、他にも重大な事が発生しているような気がして、今にも潰れるのではないかと不安になる。
エリアはすぐそこなのだが、田んぼに緊急着陸するため適当な場所を探す。
周囲は田んぼばかりなので、降りるところには困らない。
放っておくとどんどん右に曲がってしまうので、右に曲がらないように立て直しながら不時着場所を選んでいると、すこし落ち着いてきた。
右旋回は本能的に怖い感じがするが、大きな左旋回なら大丈夫そうだ。
一時は不時着を覚悟したが、現在エリアの南側を東向きに飛んでいるので、左旋回できれば、あまり無理しなくてもエリアに降りることが出来そうだと、欲が出てきてしまった。
幸いエリアはまだ西風だ。
潰れないか心配しながら、大きく旋回して、エンジンで釣りながらエリアにアプローチ。ここで大きなブレーク操作は厳禁だ。
微調整をしながら飛んで、うまく風上に向いて進入することが出来た。
エリアの端、高度2mくらいでエンジンカット。
フレアを効かせられないので、ドスンとエリア北東の隅に無事?着陸。
元気な頃なら立てたかな、と思う程度の衝撃だったが、足腰の弱った今となっては、想定どおり、こけてしまった。
キャノピーを確認すると、Aライザーに繋がるラインが切れている。
それも、キャノピーの最前列中央部の3本のラインを束ねた、大きなテンションがかかる重要な1本だ。
K腹さんには「ペラに巻くなどして、傷が付いてなければラインが切れることはない」と言われたが、こんなライザーの近くのラインをペラに巻き込んだ記憶は無いので、他の何かが原因で傷をつけてしまったのだろう。
まぁ、このキャノピー、約10年で200時間くらいは使っているので、いろいろ傷もつくわなぁ。もう1つのスラストも200時間くらい使ってるし。
命預けてるんだし、いいかげん新しいの買って安心して飛びたいなぁ。
スダチさんに、誰かに恨まれてないか?と聞かれたが・・
あ・・ひょっとして○○がカッターか何かで・・
※PT吉野川は、徳島県のモーターパラグライダー愛好者のクラブです。
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