徳島PT吉野川の記録by副長

PT吉野川は、モーターパラグライダーで楽しく空を飛ぶ為に結成されたクラブです。興味のある方はぜひ見学にいらして下さい。 徳島県吉野川市の河川敷で飛んでます。

フライト記録 R3.5.8 雲海

雲海フライト

4日に引き続きエリアに向かう。最近には珍しい今週2回目、中3日でのフライトだ。

出発してしばらくは、すごい霧で視界がかなり悪く、無事に飛べるのか不安を感じながらエリアに向かって車を走らせていたが、吉野川に近づくにつれ霧が晴れて視界が戻ってきた。

風も予報通り弱そうなので、今日も楽しく飛べそうだ。

TO

6時半頃にエリア着

いつもの寝太さんと、久しぶりの主任が来ている。

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風は弱め

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久しぶりの主任

まずは寝太さんからTO。

主任が先着していたようだが、準備に手間取り、寝太さんに追い越されてしまったようだ。

寝太さんはいつもどおりの場所にキャノピーを広げ、いつものように無難に飛んで行った。見慣れた安定のTOだ。

主任は準備するのがすこぶる遅いので、私も追い越してお先に飛べそうな感じだ。

しかし、久しぶりの主任が何かやらかすかもしれないので、サポートすると見せかけておいて、カメラを構えて見届けることにする。

かなりの時間をかけて準備をした主任がいよいよTOにかかる。

だいぶ緊張しているようだ。

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緊張のTO

1回目

風が弱いので難しいとかなと思っていたが、ブランクを感じさせず、まっすぐ綺麗に立ち上げることが出来た。

そのままフルスロットルで走り切れば楽勝だ。と思ったのだが、残念ながらキャノピーが後方に落ちてしまう。

おかしいな、上がり切ってなかったのかな?

2回目

これまた真っすぐ上がったと思ったのに、左端が潰れて失敗。

余裕で飛べそうな感じだったのに、おかしいなぁ

3回目

3度目の正直。今度こそ飛べるかな・・?

綺麗に上がったのに、今度は右側が潰れてしまう。

どうなっているんだ??

2度あることは3度ある?

撮影しながら見ていたので、はっきりしたことは分からなかった、3回とも完全に飛べる感じで上がってきているように思ったのだが・・・

何かに祟られているのだろうか。

主任もさすがにおかしいと感じており「今日はもうやめようかな?」などと弱気な発言をするようになってしまった。

4回目

よ〜し、今度こそ間違い無し

という感じで、完璧に立ち上げ、エンジンを吹かして走りだしたところで、またまた後ろに落ちてしまう。何で?これでだめなら、もう飛びようがないよなぁ・・

と、こんな感じで4回も失敗したので、さすがの主任も本日のフライトを諦めてしまった。

※後で動画を確認すると、上がり切る直前にブレークを引いてキャノピーを止めてしまうのが失敗の原因と思われる。

以前の主任は、お手本のように両手を上げ、万歳して走り切っていたのに、いつの間にか変な癖がついてしまったようだ。

 雲海飛行

諦めた主任を見捨てて飛ぶことにする。

今日も年代物のフォースと壊れかけのポリーニに燃料を8L入れて飛ぶ。

風が弱くなかなか浮かなかったので、3段跳びのように2度3度と地面をけってやっとこさ浮き上がることが出来た。もうちょっとパワーが欲しいなぁ。

寝太情報では、上空は安定しており風も弱いようだ。

良い感じで雲が出ており、雲海飛行も楽しめるかもしれない。と期待を胸に吉野川上空を西に飛びながら上昇を続ける。

しばらくすると主任から「飛べました」と無線が入った。

あきらめずにチャレンジして、無事飛べたようだ。やるなぁ。

先に上がった寝太情報によると、高度400mあたりで雲の上に出れるとのことなので、安心して雲に突っ込み雲上を目指す。

エンジンを労わって、回転を抑えて上昇するので時間がかかる。

しばらくホワイトアウトを我慢して上昇していると、雲を突き抜け雲の上に出た。

やはり雲海は素晴らしい。一面に広がる雲の絨毯が神秘的で感動する眺めだ。

この素晴らしい眺めを一人でも多くの仲間と共有したいと思い

主任に「400mまで上がったら雲の上に出れるので上がった来な」と誘うが、

「揺れる」「ヘリが飛んでいた」「雲が冷たい」などと、訳の分からない言い訳を並べて上がってこない。

 こうなったらもう無理だ。

誰が何と言っても主任が言うことを聞かないのは、これまでの経験で分かっているので諦めるしかない。「裕子と聞かない主任」は今に始まったことでは無いのだ。

※記録を見てみると、前回の雲海飛行は去年の6月なので約1年ぶりとなる。

 雲海飛行はかなりレアで、めったに飛べないありがたいフライトなのだ。

 しかし、主任は年に数回しか飛ばないのに、去年の雲海も今年の雲海にも遭遇している。

 かなりのラッキーな選ばれし人間だというのに上がってこないんよなぁ・・・

 

仕方がないので寝太さんと二人で雲海を楽しむことにする。

寝太さんも雲に突入したり、雲海から飛び出した山に接近したりと、雲海を楽しんでいるようだ。

私も負けじと飛び回って楽しんでいるうちに、自分の位置がよくわからなくなってしまい、あわててGPSを地図モードにして自分の位置を確認する。雑な地図だけど雲の上を飛ぶときはありがたいなぁ。

珍しいはずのブロッケン現象なのだが、太陽を背にして飛ぶと常に現れるので見飽きてしまった。

ブロッケン現象を見たら幸せになれる」という言い伝えがあるようなので、大いに期待しておこう。f:id:PTYFUKUCHO:20210509205539j:plain

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いつもの自撮り

LD

  1時間近く飛んだ頃、雲も薄くなり始めたので高度を下げてエリアに帰ることにする。

すでに降りている主任にエリアの状況を聞くと、今は無風とのこと。

風の変わり目の無風LDは嫌だなと思いながらエリアに帰ってみると、やはり無風。

そろそろ風が変わり始める時間帯なので、しばらくすると東の風に変わるかもしれない。

こんな不安定な風の時に無理して降りてこけたら、主任を喜ばせるだけだ。

まだまだ燃料には余裕があるので、時間つぶしに潜水橋エリアを偵察に行くことにする。

高度を下げて東に向いて飛び続ける。

すでに1時間半以上飛んでる寝太さんも、無風のLDは嫌なようで付いてきている。

しばらく東に飛んで潜水橋エリアの上空に到着。

ここのエリアは集合時間が遅いのでまだ誰もいないようだ。

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無人の潜水橋エリア

 潜水橋エリアの常設吹き流しを見ると、若干東の風になっているように見える。

よし、これでエリアに帰ったら東の風に変わってるだろう。

低空も安定しており全く揺れないので、低空飛行を楽しみながら帰ることにする。

西条大橋を超えたあたりでエリアの吹き流し見てみると、まだ東の風には変わっていないようだ。

3本の吹き流しのうち、1本は無風を示し、2本は西風という状況だ。

不安定な西風だが無風よりはましと判断し、着陸を決行することにした。

そのまま東から侵入するが、少し高かったので左右に振って高度を調整する。

吹き流しが示すほど西風は吹いていないようで、思ったより伸びる伸びる。

着陸予定地点を10m以上過ぎてしまい、エリアを半分超えたあたりでなんとか無事着陸。

次は寝太さんのLDだ。

しかし、寝太さんはよほど普段の行いが悪いのか、私より1~2分遅れてのLDなのだが、またまた無風状態になってしまった。

風は悪いが、すでに2時間くらい飛んでいるので、さすがに降りる決心をしたようだ。

これは完全に「寝太さんのあきらめLD」になる予感。

期待した通り、いい感じで降りてきたのに、全く立つ努力をせず、予定通りのLDとなった。

撮影協力ありがとうございました。

 

今日は久々の雲海飛行で大満足のフライトとなった。

しかし、雲海飛行の動画は撮影をすることが出来たが、残念ながら主任のLDの動画は撮影出来なかった。

なにせ、飛んだと思って油断していると、知らない間にすぐ降りてしまっているので、撮影するヒマが無いのだ。

最近このエリアで一番レアなのは主任のLD動画かもしれない。

 

 

※PT吉野川は、徳島県モーターパラグライダー愛好者のクラブです。

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