フライト記録 R2.10.27
寝太さんと飛ぶぞ
というか、最近、吉野川エリアでは、寝太さん以外と飛ぶことがないのだが・・・
今日も寝太さんと飛ぶため、エリアに出動する。
最近は日の出も遅くなったので、前回と同じく7時半エリア着を目標に出発する。
ほぼ予定通りの時刻にエリアに着くと、いつものように寝太さんが先着しており、遅れをとらないよう、急いでユニットを下ろし準備する。
今日も燃料は8Lほど入れておく。半分くらいしか使わないだろうが・・
エリアは予報に反して風が強めだ。
来る途中に見た大川原高原の風車がグルグルとよく回っており、上空も風が強いかも・・ でも、風車がはっきりと見えていたので、上空の空気は澄んでいて、見晴らしは良さそうだ。
前回・前々回と不調だった無線機だが、修理した結果、地上テストで交信できたので、今日のフライトは久しぶりに無線機が使えそうだ。
で、何を修理したかと言うと、ビニールテープで巻いて1つにまとめてあった2つのコネクターを独立させただけ、といういたって簡単な修理で復活したのだ。(無理がかかって接触不良になっていたようだ。これを修理と呼べるのか?)
西南西の風なので、エリア北東の端に2機の機体を西南西に向け並べて広げる。
今朝は朝露が多く、けっこう草が伸びてきていることもあり、ちょっと歩くだけで靴が濡れてしまう。かなり鬱陶しい。
車の中に何でも持っている寝太さんは、当然のように長靴を履いている。私も次回は長靴を持参しよう。
そろそろ今年最後の草刈りが必要かな?もう少し我慢して放置してたら草は枯れるのだろうが・・
TO
本日も、いつものように寝太さんからTO。
立ち上げは、広げていた方向より少し南向きに変わってしまったが、見事にキャノピーに合わせて走り切り大空へ舞い上がる。
今日のエリアは、ときどき南よりの風が混ざるときがあり、その影響で南に向いて走らされたようだ。
これは参考にさせてもらおう。
やはり後から飛ぶ方が、なにかとお得だ。
TOの状況だけでなく、上がった直後の荒れ具合も良くわかるし、上空の様子も教えてもらえる。失敗動画を撮られることもない。
寝太さんから、貴重なデータをいただき、私も続いて強めの風の中、いつもどおりフロントでTO。
きれいに上がったのを感じて、前かぶりにならないよう、間髪を入れずエンジン全開にして走る。
しかし、西南西に向けて広げていたのだが、南ではなく、想定より西に向いてしまい、ほぼ真西に走ってのTOとなってしまった。あれれ?なんで??
おかしいなと思って確認すると、前回飛んだ時、反転トルク修正のため伸ばした左トリムを戻してなかったのだ。事前の確認不足で、せっかくの貴重なデータが生かしきれてないなぁ。反省。
寝太さんから、「高度を上げると風は弱くなる」と無線が入る。
そして「板東行く?」とのお誘いも・・・
2回連続で行ってるので、さすがに今日は違う所に行こうと思っていたのだが、この誘いはなかなか断れない。
反射的に「よろしく」と返事して、西に向いて高度を上げながら飛び、アクセルラインを繋いでから急いでUターン。先に東に向かった寝太さんを追って東に飛ぶ。
東に
吉野川の上を、高度を上げながら東に向かう。
高度が上がるにつれ、寝太さんの情報どおり、西風が弱まり速度が落ちてきた。
寝太さんはどのあたりを飛んでるのかな?と思い、上下左右を探すが確認できない。
知らない間に、追い越してしまったのかと思い、90度ほど旋回して後方を確認しても見当たらない。
無線でどのあたりを飛んでいるか聞いてみると、すでに第十堰を越えたあたりまで行っているとのこと。
私はまだ潜水橋を越えたあたりなので、かなり離されてしまった。
目を凝らして前方を見ると、なんとか寝太さんのキャノピーを確認することができた。
低空の強い西風に乗って一気に飛んで行ったそうだ。
しかし、こんなに離されるとは・・足の遅いスラストだと思って、なめていたらあかんね。
高度を上げていくと今日も北寄りの風になり、高度500mあたりでは、北向き30Km前後の速度しか出ない。
今日の往路は、終始寝太さんに先行を許したままとなったが、先着した寝太さんは、板東上空で旋回しながら待っていてくれた。
このあたりは北風の時に山の陰になるので「高度を下げると揺れるわなぁ」と無線をいれると、寝太さんからは「そう思って上空で待機している」との返事が返ってきた。
自分だけ降下し、揺れて怖い思いをするのは嫌なので、今日は低空に降りるのは諦め、独断で計画を変更して、山越えして海まで飛ぶことにする。
海に向かって
高度800m以下では山に近づくと揺れそうなので、手前で高度を上げていく。
この計画を寝太さんに伝えると、「寒いから嫌だ」などと言って却下されそうなので何も言わずに黙って高度を上げることにする。
淡路島と寝太さん
大麻山と寝太さん
阿讃山脈の南側で旋回して高度を上げるのだが、何も知らない寝太さんは、この不審な動きにも何の疑いも持たず飛んでいる。
ようやく高度800mくらいになったので、さらに高度を上げながら進路を北に向ける。
今日は見晴らしがそこそこ良く、大鳴門橋から淡路島、小豆島までよく見える。
パラでなければ見られない、貴重な眺めを堪能しながら、卯辰峠上空を海に向かって飛び続ける。
すでに山越え計画に気が付いていると思われる寝太さんだが、文句も言わずに付いてきているようだ。
誰かのように、黙って勝手に反転して帰ることもない。感心、感心。
今日は、海まで出て、チャンスがあれば、沖にある島まで飛ぶという計画だったが、その健気な態度に免じて、海まで出ずに、山の上を飛んで大坂峠方面を目指すことで許してやろうと思い、またまた計画を変更することにした。
雲に突入
高度1000mを超えると、気温も10度前後まで下がり、少し寒くなってきたが、山の近くで高度を下げると揺れそうなので、1000m程度はキープして飛び続けたい。
今朝、地上は暖かかったので、上着の下にフリースを着るかどうか迷っていたのだが、着て正解だった。着てなかったら私が反転して帰っているところだ。
少し寒いが、あまり揺れることもなく、快適に大坂峠を越え、大山方面に向け飛び続ける。
しばらく飛ぶと、大山の手前に大きな雲の塊を発見した。
面白そうなので突入することにするが、大きな雲の塊が、秒速10mの速度で迫ってくるのは、かなり迫力がある。
タンカーみたいな大きな物体が、時速40kmで一直線に迫ってくるのだ。
ひるまず突入するが、完全にホワイトアウトするほどの雲量ではなくちょっと安心。
(実は、雲の薄そうなところを選んで突入したのだが・・)
寝太さんから、「雲の上を飛んでいる」との連絡が入った。寒いのは嫌とか言いながら、結構高度を上げてるようだ。
着陸後、寝太さんから、「動画撮影のために雲に突入したんだろ?大変やな」とからかわれた。労っていただいた。
めったに視聴回数が100回を越えることがない動画のため、けっこう苦労してます。
この後も西に飛んで、大山上空でも飛んでから帰ろうと思っていたが、ここまで来て恒例のシェフ宅爆撃(上空訪問)をしないわけにはいかないので、南進に変更する。
そして、シェフの愛車がかろうじて確認できる高度で、高高度爆撃を敢行した。
LD
シェフ宅上空を通過し、アイドリングで降下しながら飛んで、エリア上空まで到着。
高度が下がると、暖かく心地よい。
ついこの前まで、高度を下げると暑くなってきて不快だったのだが、季節が変わるのは早いなぁ。などと考えながら、エリア西で高度処理してから着陸アプローチに入る。
エリアの吹き流しを見ると、風向は離陸時と変わらず西南西から吹いているようだ。
しかし、風速は少し弱まっているようで、着陸には丁度いい程度の風になっている。
釣り人もいないので、川の上を飛ぶことを気にすることなくアプローチして着陸。
今日も無事に、1時間10分の楽しい飛行を終了した。
上空は寒かったが、着陸すると地上は暖かく、フリースは不要だった。