徳島PT吉野川の記録by副長

PT吉野川は、モーターパラグライダーで楽しく空を飛ぶ為に結成されたクラブです。興味のある方はぜひ見学にいらして下さい。 徳島県吉野川市の河川敷で飛んでます。

阿讃山脈上空フライトwith寝太さん 6.21

久々の日曜日フライト

 最近は火曜日フライトが多かったのだが、今日は久しぶりの日曜日フライトとなる。

 しかし、日曜日というのに参加表明が少なく、おそらく寝太さんとの二人フライトとなる予定だ。

 今日は夏至。6時前に家を出る時には太陽はそこそこ上っており、早朝という感じではない。

 エリア南の堤防に到着すると、すでに吹き流しが3本立っているのが見える。寝太さん今日も早いなぁ。

 4、5年前は平気で5時集合とかしてたので、それに比べたら遅いけど。

 6時半にエリア着。すでに寝太さんは暖気運転も終え、あとはキャノピーを広げて飛ぶだけだった。

 私も負けないように急いで準備する。

 まずは寝太さんがTO。いつものスラストで見事に飛んで行った。続いて私だ。

 私も今日はスラストで飛ぶ。

 同じスラストだが、寝太さんのは最新の機体、私のは入門時から使っている飛行時間200時間以上の年季の入った2世代前のスラストである。

 でも飛んでしまえば同じだ。 たぶん・・

 西の風、微風、燃料は約8L。

 朝露で少し濡れてしまったキャノピーだが、今日は傾くこともなく素直に上がってくれ、一直線に離陸することが出来た。

いつものところ(板東)へ

  上がるとすぐ寝太さんから「板東いく?」とのうれしいお誘い。

 断る理由もなく、速攻で東に向いてゆっくりと高度を上げながら飛ぶ。

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  高瀬潜水橋のあたりで少々揺れたが、板東を諦めるほどではない。我慢して飛んでいると第十堰を過ぎたあたりで、揺れは収まった。

 途中に田んぼアートのようなものを発見。何を意味してるのだろう???

 地上からだと何もわからないと思うのだが・・   f:id:PTYFUKUCHO:20200621130321j:plainf:id:PTYFUKUCHO:20200621130923j:plain

 東に向かうにつれ、だんだんと北寄りの風になってきた。
 北よりの風は、阿讃山脈の南にある板東訪問飛行の大敵なのだ。

 高度を落として山に近づくと予想通り揺れ始めた。やはり北よりの風はだめだ。

 残念だが「今日は揺れるのであかんなぁ」と寝太さんに連絡を入れ、郷土訪問低空飛行をあきらめた。

 このまま帰るのもつまらないので大麻山でもアタックしようと高度を上げていると、寝太さんが板東上空に小さい雲を見つけたようで、果敢に突入していたが、さすがにこの小さな薄い雲では満足出来なかったようで、すぐにやめていた。

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 阿讃山脈上空

  阿讃山脈の上に少し雲があるので、そこで遊ぶことにして高度を上げ近づく。

 高度を上げ700mを超えたあたりで揺れは収まり、安定した飛行を楽しめるようになった。

 卯辰峠を高度900mで通過する。
 いつもロードバイクでヒイヒイ言いながら登っている峠だが、上空から見るとなんてことのない短い貧相な峠だ。

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 さらに上昇を続け、高度1000mを超えたあたりで南寄りの風になってきた。

 帰りが少々心配になるが、低いところの雲は南に流れており、高度を落とせば北の風になるようだから大丈夫だろう。

 今日の瀬戸内海は、ちょっと霞んではいるが、なかなかの絶景だった。雲と海と山と島のコントラストが素晴らしい。

 さすが国立公園だ。この美しさはなかなか画像では伝わらないと思うが・・・

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 左の画像は寝太さんが撮影。

 帰路

  徳島でモーターパラグライダーをやっていて良かった、と思える景色を十二分に堪能したのでそろそろ帰ることにする。

 視線を徳島平野の方に移してみると、この高度から見る徳島平野は、かなり狭く感じる。

 西条大橋上流のエリアがすぐそこに見えるのだ。車で30分はかかる距離だが、アイドリングで滑空して帰れそうに思える。

 さすがにエリアまでは無理だろうが、阿讃山脈のすそ野から吉野川河川敷までなら、最短で5〜6kmなので、高度が1000m以上あればエンジンが止まっても十分河川敷まで届くはずだ。

 高度が高いのは、かなりのアドバンテージなのだ。特に田んぼで稲作をしている時期は不時着場所が少ないので、吉野川河川敷まで届くというのは、安心感が半端ない。

 今日の帰りのルートはいつもと違い、すぐに吉野川に出ず、アスタムランド上空を通過してから高度を下げながら一直線にエリアを目指すルートだ。

 アスタムランド駐車場はガラガラだ。それもそのはず、まだ朝の8時前なのだ。早朝から活動してると時間の感覚が狂うなぁ。

 エリアに帰る途中にシェフの家の上空を通過するので、高高度爆撃を敢行する。

 シェフは爆撃されているのに気が付かない高度だ。

 高高度からでも、中に年代ものの調味料がいっぱい載っているシェフの愛車が確認できた。シェフは在宅だったと思われるが、おそらくこの隠密爆撃には気が付いてないだろう。

 う〜ん、あまり爆撃の意味がなかった。

 

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 エリア着

 エリア周辺に到着したが、まだ高度が300m以上ある。

 到着したときは南の風だったが、高度処理している間に西の風に変わっていた。

 今日もころころと風向きが変わる、はっきりしない風の中での着陸となってしまった。

 私のスラストはフレアの効きが悪いので、いつものようにトリムを半分伸ばして着陸だ。
 思った以上に風が弱く、かなり伸びてエリアの南西の隅に着陸してしまった。

 もう少し短ければ水たまりに突入で、伸びたら場外というギリギリセーフの場所であった。あぶない、あぶない、
 
今日は寝太さんの着陸を撮影しようと思っていたのだが、私が着陸したすぐ後に着陸してしまい撮影することが出来なかった。残念でした。

 寝太さんもかなり伸びてしまい、私の近くに仲良く着陸となった。

 いつもは、なかなか飛ばないが、なかなか降りない寝太さんがこんなにすぐ降りるとは・・・動画を撮られてUPされるのを警戒してるのかな?

 あかんよ、撮影に協力しないと。

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 今日も楽しく約1時間20分のフライトをすることが出来た。

 寝太さんお疲れ様でした。