徳島PT吉野川の記録by副長

PT吉野川は、モーターパラグライダーで楽しく空を飛ぶ為に結成されたクラブです。興味のある方はぜひ見学にいらして下さい。 徳島県吉野川市の河川敷で飛んでます。

久々の雲海フライト R2.6.9

モーターパラで雲海飛行

 4月から、恒例となりつつある火曜日早朝フライト。

 今日は9時頃から風が強くなる予報なので、いつもより早めにエリアに入る。

 先に上がって、上空から他のメンバーを迎えるつもりで、急いで堤防を走っていると、前方に寝太さんの車を発見。負けた〜。さすが新会長、早い!

 しかし、寝太さんは、毎日、午前2時、3時まで起きているというのだが、いったいいつ寝てるのだろう?

 6時過ぎにエリア着。ユニットを下ろしていると、主任が到着。「寝過ごしてしまった」と言っているが、寝過ごさなければ、いったい何時に来るつもりだったのだろうか。

 本当に不思議な二人だ・・・

 キャノピーを広げ、燃料を入れて、暖気して、まずは寝太さんからTOにかかる。

 どうせなかなか飛ばないだろうから、先に飛んでやろうかと思ったが、風が弱すぎるので、まずは生贄として先に寝太さんに飛んでもらうことにする。

 やはりいつもの寝太さんである。今日もライザーを付けてから、なかなか飛ばない。主任が後ろでイライラしながら眺めている。私は寝太さんのTOを動画に撮っていたのだが、あまりにも長すぎるので一回止めようかと思った頃、やっとこさTO。しかし、待たせるだけ待たせて、西よりの微風の中、何事もなく、見事に飛んで行ってしまった。

 続けて私の番である。風が弱いので前かぶりの心配もなく、思い切り立ち上げる。だいぶ左に傾いてしまったが、何とか修正できて上空へ。やれやれ。

 少し遅れて主任も無事一発で上がったようだ。ただし、想像だが、左右に激しくロールしながらイケイケで上がったと思われる・・

 今日は雲が低く遠くには行けないが、久しぶりの雲海日和ということで、雲を突き抜け雲海を楽しむことにする。年に1、2度、パラの神様から雲海飛行のプレゼントがあるのだ。

 雲に突入して高度を上げていく。当たり前のことだが周囲は真っ白、完全にホワイトアウト状態だ。しばらく我慢して上昇を続けるが、心細くなりスロットルを緩めて降下を開始してしまった。あかん、根性なしじゃ~。

 雲を突き抜けるのはあきらめ、ヘタレはヘタレなりに、どこか雲の切れ目を見つけて上がろうと探していると、寝太さんから「雲の上に出た」との無線が入った。やるなぁ寝太さん。現在の高度を聞くと案外雲は薄そうだ。高度400mくらいで雲上に出れそうだ。さっき、もうちょっと我慢していれば雲の上に出られてたのになぁ。残念!

 気を取り直して、再度雲を突き抜けるため上昇を開始する。

 雲を出たところでパラ同士がぶつかってはいけないので、西条大橋より上流を飛んでいる寝太さんに、「(私は)西条大橋の下流で雲を抜けます」と無線を入れておいた。

 寝太さんも、雲を出た私とぶつかることを想定して、雲とのクリアランスを考えて飛んでくれていたので、ぶつかる心配は無かったのだが・・

 雲の厚みが分かっていると、ホワイトアウトもそんなに怖くない。エンジンを回して一気に雲を突き抜けた。

雲上へ

 今日の雲海は見事で、切れ目が全然ない。しかし、これでは、どのあたりを飛んでいるのか分からなくなりそうなので、早速GPSを地図モードに切り替え、吉野川の上を外さないように飛ぶ。GPSの地図は雑な地図ではあるが、あれば安心して飛ぶことが出来る。

 雲の上は太陽が顔を出しており、久しぶりにブロッケンを見ることが出来た。

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 しばらくの間、この素晴らしい景色をスマホとカメラで撮影した。その後、上流に向かってUターンして飛んでいると、はるか前方に寝太さんを発見。遠くても、雲の上で仲間を発見すると、なぜかうれしく、そして安心感も増すものだ。

 二人で雲海を楽しんでいると主任から「写真を撮って」と無線が入った。

 主任の存在をすっかり忘れていた。どこにいるのか確認すると、かなり西に飛んでおり、善入寺島の高圧線の鉄塔を過ぎたあたりで雲の上に出ているそうだ。

 主任も久しぶりの雲海なので、雲海を飛んでいる自分の画像が欲しいのだろう。

主任と合流

 合流し撮影するため、寝太さんと二人で善入寺島のほうに飛んで行く。

 しかし、私が持って飛んでいるのは、フラさんのような高価なデジイチではなく、ヤフオクで買った安物のコンデジだ。そのうえ撮影技術も怪しいので「撮ってくれ」と頼まれるほどでもないし、ちょっと気が引けるなぁ・・。

 主任と合流したときにはすでに雲が薄くなりかけていたので大急ぎで撮影する。

 

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 寝太さんと主任のキャノピーはよく似ていて、どっちがどっちか分からなくなってしまったので、適当に撮影する。 よく似てるから、どっちでもいいだろ? 

 雲海が消えるのは早く、あんなに濃かった雲も、1時間ほどでほとんど消えている。

 すでにエリア上空は青空になっているではないか。

 そしてあんなに安定していた上空が、揺れ始めた。

 そろそろ降りてもいいかな、と思っていると「現在、エリアは無風です。」と主任から無線が入る・・・

 えーーーーーー、なんと、すでに主任は降りているではないか。早い、早すぎるだろ。主任は、ちょっと油断すると知らない間に、こっそりと降りてしまう習性があるのだ。

 今日は2人のLDを撮影しようと思っていたのに・・しかも主任はLDで撃沈したと言っているではないか。いい動画の素材を逃してしまった。

 私も続いて降りようと思ったが、エリアの吹き流しは3本とも別な動きをしている。これはしばらく待ったほうが良さそうだ。今、無理して降りても、主任を喜ばせるだけだ。

LD

 風待ちのためエリア周辺を飛ぶが、川には結構な数の釣り人がいるので、あまり上を飛ぶのはよろしくない。しかも、高度を上げても下げてもそこそこ揺れるので飛んでいても楽しくない。

 ということで、風の状況は変わらないが、意を決して降りることにする。

 どっちちらから降りてもあまり変わらないような微妙な風だが、北の風の成分が多そうと判断して、苦手な南からのアプローチを開始する。

 かなり速く怖い着陸となったが、ギリ主任を喜ばせずに済んだ。

 今日はいつもの所には行けなかったが、大満足のフライトであった。

 着陸するとハッシーがエリアにきていた。

 今日、シェフから購入したユニット一式をを受け取るために来たそうだ。

 その後遅れてシェフがユニット一式を持ってきて、エンジン調整や細かなセッテイングしてあげていた。さすが営利企業名誉会長、懇切丁寧な仕事指導ぶりである。

 ハッシーは、せっかく自前のユニット一式が揃ったのに、弱かった風が予報通り強くなり、残念ながらセカンドフライトは出来なかった。

 まぁ 来週があるさ。

 

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